2009年08月27日

CLOSEING

このところ、連日16時間勤務で休日返上の日々が続いている。
よって、何の本も読めていません!
書くことが無いので、仕事の近状報告でも・・・


一度も行った事は無いのだが、
岐阜、大垣市の【ヤナゲン百貨店】というところで、
プリザーブドフラワーのフェアーに参加する事になった。
急な依頼で、しかも紆余曲折だらけだったので、
仕事は全てにおいて押している状態だ。

当店は、販売、デザイナーによるデモの他、
会場のディスプレイも仰せつかったが、
際になっても企画内容が定まらなかったり、
変更になったり、と、波乱含みである。

ディスプレイの内容も、大急ぎで変更、デザインし直したが、
予定の計画に、1つだけ欠けているものがあった。

それは・・・【人材】だ!

当初は極小さいスペースで企画されていたので、
私、一人の搬入設置で充分と踏んでいたが、
1週間を前にして、ディスプレイスペースが、
大幅拡大してしまった!
これは、困ったぞ・・・と、思っていたら、
先輩花屋のMさんが助っ人をしてくれる事に・・・・

問屋さんも、急な依頼とややこしい注文に、対応してくれ、
皆の協力をおおいに頂けることになって、
本当に、持つべきは、良い先輩、良い取引先、良い師匠だなぁ

と、いう訳で始まります。

9/2(水)〜6(月)

【プリザーブドフラワー フェアー】

ヤナゲン百貨店、B館 7Fにて


地元のプリザーブドの先生も、沢山出店するようだ。
はるばる、大阪から当店も出店
プリザーブドメーカー、トップブランドの【florever】
来ています。
当店と連携で、【florever】のPRの他、
あらゆるプリザーブドの魅力をお伝えします。

地元、岐阜の方はぜひご来店を!
posted by みずほ at 09:38| 大阪 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月18日

木島日記

12〜3年前、兵庫県の塩田温泉と言うところに行った事があった。
その温泉の近くに、柳田國男記念館なるものがあったのだが、
結局、見ずじまいだった。
そもそも、柳田國男=遠野物語くらいの知識しかないし、
民俗学と言うものに関しても、いささかのものも無く、
民俗学というより、大阪万博公園の【民族博物館】を楽しむ程度なので、
全く、無視して、温泉を楽しんだ次第である。

民俗学という学問はどうにも不可解なものだ。
抜きん出た、教養の人にしか必要の無い学問かもしれない。
最も、色んな民族や人種の違い、歴史、風習その他諸々を
知るという事は、それなりに楽しいが、
肝心なところ、それを知った上で、どう理解しあえる方法を導くのか、
と、言うところがなんだか非常に曖昧な気がする。

いずれにしても、難しい学問とは無縁の一平民の
私如きには、必要の無いものかもしれないが、
感性や、嗜好や、習性の違う人のことを知るのは、
それなりに楽しいので、【民俗博物館】は好きだ。
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柳田國男の弟子
【折口信夫】をモデルに描いた、
漫画【木島日記】
サブカルチャーの代名詞のような作家
大塚英志氏によるものだが、
実際、『ようやるわ』と、思うほど、
勝手に折口信夫をキャラクターにしている。
それのノベライゼーションのほうが、お勧めだと思う。


木島日記

木島日記

  • 作者: 大塚 英志
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: 単行本




木島日記 乞丐相 (文芸シリーズ)

木島日記 乞丐相 (文芸シリーズ)

  • 作者: 大塚 英志
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 単行本





そもそも【多重人格探偵サイコ】シリーズでみても、
犯罪や人論に関して、あまりにもグロテスクかつ、
無味乾燥的に淡々と表現されるものだから、
結構、気分を害する、作家だ。

しかし、それをノベライズ
(自ら原作の漫画をノベライズする所なんて、よっぽどのへそ曲がりか変人か?)
すると、ちょっと違ったニュアンスが伝わるような気がする。

私は、映画などの原作をノベライズされたものを
更に、読み直すのは、わりと好きだからかもしれないが、
書き手の、心情や、人物の繊細なディティールも
文章になった方が、より、深く細かく分かるし、
人物や、ストーリーの情景を想像する楽しみもあるからだ。

稀代の民俗学者【折口信夫】はここでは、結構あんまりな書かれ方をしている。
ストーリーも、太平洋戦争に向かって、常軌を逸脱しつつある、
狂気の時代の始まりを、大日本帝国陸軍と現人神の統治する
最も悲惨かつ、最悪の日本を舞台に、
右翼思想の人から見ると、かなり『やばくない?』と、いうようなテーマだ。

最も作者はノンフィクションですから、と言い切っているいるから、
どうってことはないのだが、
実際の当時は、物語のように、狂った、愚かな、最悪な日本だっただろう。
戦争を体験し、生き延びた母を持っているからか、
戦争のことや、人論は、
なにを置いても一番に教育する家庭で育ったかもしれないが。。。。。
民俗学もその様な、時代を推進するのに一役買っていたことは事実だろう。
柳田國男と折口信夫との談話にある
「折口君、戦争中の日本人は桜の花が散るように潔く死ぬことを美しいとし、われわれもそれを若い人に強いたのだが、これほどに潔く死ぬ事を美しいとする民族が他にあるだろうか。もしあったとしてもそういう民族は早く滅びてしまって、海に囲まれた日本人だけが辛うじて残ってきたのではないだろうか。折口君、どう思いますか」
と、聞く柳田國男とはいったい何なのか?
そう、問われた、折口信夫はどうだったのか?

そんな事は知らん。
が、実際に死んでいった人たちは思うだろうな
『何を、知ったふうに!』と。。。。

小説【木島日記】が、やや嫌悪する作品が多い作者の物の中で、
何となく気に入っているのは、
折口信夫をはじめとする登場人物が、時代の中で、人論という感情と、
現実とを葛藤する様が好きだ。
それが、ひねくれ者ぽい作者にしては、小説の中では、
いやに率直に表されている様に、私には思えた。


タグ:ノベライズ
posted by みずほ at 17:45| 大阪 ☀| Comment(0) | ノベライズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月09日

百人一首

先週、久しぶりに子供らを連れて
海水浴に行ってきた。
我が家が日帰りで行くとすれば、
いわずもながの和歌浦、片男波である。

和歌浦は1900年初頭〜1950年位までにかけて
栄華を極めた、一大観光リゾート地であったが、
古より、その景色の美しさを讃えられていた場所でもあり、

【万葉集】にも山部赤人により

若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴鳴き渡る(潟をなみ=片男波の由来とも)

と詠われている。

これは受け売りの知識。
古典・和歌等は、ほとんど????だが
解説してくれる手引書のような本で読むと、
『なるほど!なんか気持ちわかるわぁ、』とか
『あー、風景が想像できそう』となるのである。

当時は、日本最大級のエレベーターで和歌浦の景色が一望できる
絶景ポイントも観光のハイライトで
文豪、夏目漱石も逗留し、小説『行人』にも描かれているが、
太平洋戦争中、理不尽にも、鉄の収集のため
取り壊され、軍に徴収されてしまった。
観光施設が集まった雑ヶ崎の宿泊施設も殆どが廃虚になり、
関西地区の廃虚マニア、心霊マニアのスポットに成り代わってしまった。
が、【紀州 東照宮】、【玉津島神社】などは健在で、
【万葉館】などの新しい施設もある。
【片男波海水浴場】の整備は、近畿の海水浴場の中でも
屈指のレベルの高さで、安全性、綺麗さ、設備の充実とも一押しだ。
遠浅の白砂はいつもきちんと整備してあるし、
シーズンには熱心で、良く教育されている、
ライフセーバーさん達が連日、沢山配置されていて、
小さい子供を連れて行っても安心。
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万葉集は数も膨大だし、難解なものも多いから、
先ずは、 【百人一首】を楽しんでみてはどうだろうか?

上手に覚えれば、お正月のカルタ取りにも役立つ!

カルタで読みながら解説を繰れば、
綺麗な絵札と共に楽しめるし・・・・
と、思って手引書になりそうなものを、何冊か買ってみたのだが、
一冊だけ、見つからなかった。

和歌は言葉の数が決まっているが、作者の逸話など、
余談が知れるほど、面白く興味が湧いてくる。

日本人は本当に言葉を遊ぶのが好きなのだなぁ
言葉だけで、ビジュアルをイメージさせたり、と
色んな表現が、あまりにありすぎる上に
現在でも、言葉は進化(混乱?という事もありそう)
毎年、流行語なんていうのまで作ってまで、
色んな言葉を生んでいるしね。

別の話だが、百人一首は絵が綺麗で素敵だが、
取り札は【字】で、読み札に【絵】だから
読む人しか、綺麗な絵が見れないよねー
と、言って、我母は、なんとあべこべ百人一首を自ら作ってしまった。
読み札は【字】で取り札に、綺麗なお姫様や大臣達の絵を添えたものだ。
札にも箱にも凝って、一枚一枚手書きされたカルタになったが、
外国の母の友人達に欲されて、作ってはあげしていると
ことごとく持っていかれてしまった。

今も、作っているが、この際売ったらどうだろう?




よくわかる百人一首―見て、読んで、楽しむ歌の世界

よくわかる百人一首―見て、読んで、楽しむ歌の世界

  • 作者: 中村 菊一郎
  • 出版社/メーカー: 日東書院本社
  • 発売日: 1997/08/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




百人一首―恋する宮廷 (中公新書)

百人一首―恋する宮廷 (中公新書)

  • 作者: 高橋 睦郎
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 新書




QED―百人一首の呪 (講談社文庫)

QED―百人一首の呪 (講談社文庫)

  • 作者: 高田 崇史
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/10
  • メディア: 文庫



posted by みずほ at 10:00| 大阪 ☔| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月03日

ヨーヨーのちょこっと猫つまみ

猫マニアと言われる人たちは、全国にどれくらいいるのだろう?
我、店にも看板猫の『ハナちゃん』がいる。
猫マニアではないが、私が生まれた時から猫はいる。

初代の『にゃンコ先生』(アニメ、いなかっぺ大将からとった)
『チャオ』『メロン』『たいきクン』『プリンちゃん』『モモ』
『いっちゃん』『コロさん』『ぺロ』『白』『ボロ』
そして現在の『ハナちゃん』で13匹目だ。

それぞれは、もう、とうに死んでしまったが、
何故か1匹いなくなると、1匹捨てられていたり、
迷い込んできたり、と出会いがある。

特別、猫好きでも、動物好きでもないけど、
しょうがないなぁ、と、思っているうちに、
皆ちゃっかりいついてしまい、
今日も、『ハナちゃん』は、ゴロゴロと喉を鳴らしながら、
足元にまとわり着いてくる
そんなところが、猫の狡猾さだ。
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猫マニアの人たちなら、忘れてはならない猫キャラクター
『ダヤン』は画家、絵本作家である池田あき子女史のよるものだが、
女史の誕生させた、猫キャラに『ヨーヨー』という猫もいる。


ヨーヨーのちょこっと猫つまみ (中公文庫―てのひら絵本)

ヨーヨーのちょこっと猫つまみ (中公文庫―てのひら絵本)

  • 作者: 池田 あきこ
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2003/07
  • メディア: 文庫





池田女史の描く絵本は色鉛筆による独特なタッチと、
小悪魔的なキュートなキャラクターと、
ブラックジョークまじりのストーリーが魅力だ。

私も、学生時代は色鉛筆や、水彩、パステルを主に使う絵を描いていたので、
女史の描く画風には何らかの刺激を受けている。
女史は、絵の基礎を学ばない全くの独学で描くので、
スティッピングやハッチングなどの基本的技法を用いていない。
ぽってりと厚く色を重ねる油絵のように、鉛筆の色を重ねるかと思えば、
ふんわりと、ステンシルのように色を重ねたりと、
まるで、心赴くまま、自分の世界を描いているような絵だと思う。
それは、猫の如き、うつろで、気まぐれで、忍耐強いのに、
好奇心のままに何かに飛びつく様な絵が、
私を含め、多くのファンを虜にしているのだと思う。

と、まぁダヤンの世界はさておき、
もう1匹の猫『ヨーヨー』の世界は、ダヤンのそれより現実的。
『海猫亭』という居酒屋を経営するコックと、その仲間達の物語。
昔、15分程度の短いアニメ番組にもなっていた。
毎週ストーーリーに絡む、おつまみのレシピを紹介している。
アニメは女史の絵のタッチやニュアンスが出ていないので、
いささか魅力には欠けるが、可愛いストーリーとおつまみが楽しみだった。
本の方では女史自らが描いてあり、骨描に水彩色付けした漫画風になっていて、
ダヤンのような、綿密な色鉛筆の絵ではないが、
アンニュイなタッチが何となく寛ぐ。
1月〜12月までをストーリーと、それにちなんだおつまみが出てくる。
もちろんレシピも記載されていて、おまけメニューも載っている。
食いしん坊で、お酒が好きなひとなのだろう。

ちなみに、池田女史は色鉛筆は何を愛用されているかは知らないが、
私は【ステビロ ファインカラー】の中軟質と、
【ステッドラー カラト】の中硬質を使い分けている。
価格も手ごろで使いやすい。

【ステビロ】は高校の入学時に教材として(デザイン科だったから)
揃えた物だったので、使い慣れていることから今も愛用している。
今は、極たまに、はがきを書いたりする時くらいしか、
絵を描くことはなくなったが、又、いつか何か描いてみようと思う。

色鉛筆は、ガラスのコップに挿して置いているだけで、
なんだかワクワクするし、ちょっとした走り書きにも、
いつものボールペンじゃなく、好きな色鉛筆で『ピピッ』と描くと
なんだかおしゃれで、どうでもいいことも楽しい伝言のような気がする。
だから、我店のプライスカードは、色鉛筆で手書きしてる。

塗り絵ブームもあったりしたので、ぜひ、色鉛筆を見直してみてはどうか?

カランダッシュは一時使っていた。何しろ価格がお手頃。ラインやタッチを効かすのに丁度良い硬さがあるので、色々と重宝する。

ちょっと贅沢だけどダーベェントは水に馴染みやすく、透明感がある水彩絵の具さながら。

憧れのフェーバーカステルの木箱入り。好きな緑や、グレーなども、微妙なニュアンスの色を揃えている。生涯に一度でいいから120色フルセットをプレゼントされたい。

高校時代使っていたもの。今はなくなった色を、1本づつ買い足している。基本的には一番馴染んでいる。色やタッチの強弱も付けやすい。


我国が誇る三菱のユニウォーターカラーもいい。
やや硬い感があるが、わりとお手頃だし、使いやすい。
色鉛筆初心者の方におすすめ。
posted by みずほ at 10:15| 大阪 | Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月02日

最初に父が殺された

神秘の仏教国、カンボジアは東南アジアでも有数の食料自給率や、文明、高い教育の設置などで、豊かな国として知られていた。
アンジェリーナ・ジョリーの主演する【トゥームレイダー】の舞台になったりして、
現在も、アジアの魅力スポットとして、観光でも人気の国だと思う。
私も、いつかは一度は見てみたい国だ。

現在の日本から見ると、まだまだ発展途上国の東南アジアの一国に過ぎない、
と、思っている人たちは多いだろう。
80、90年代に生まれている人たちは、
日本は既に、経済大国、アジアのトップなどと思っている人たちも、
実に多いのではないか?

私ははっきりと覚えている。
TVニュースに写った、横たって死んだポル・ポトの映像。
映画【キリング・フィールド】の衝撃。

平和な日本で知ったカンボジアの惨劇を、部外者の私でもこれほどおののくのだから、
当時を生き抜いた人達の、壮絶な過去の経験は想像を絶する。

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私の生まれた頃には、ベトナム戦争やカンボジア内戦、クーデターの様子は、TVニュースでもやっていた。
が、子供には良く分からなかった。
しかし、著者のルオン・ウン女史は70年生まれだから、
当時の私より、まだ小さかった事になる。


最初に父が殺された―飢餓と虐殺の恐怖を越えて

最初に父が殺された―飢餓と虐殺の恐怖を越えて

  • 作者: ルオン・ウン
  • 出版社/メーカー: 無名舎
  • 発売日: 2000/09
  • メディア: 単行本





こんな小さな少女が1975年から始まった
至上最悪の、狂気極まる政権の下で生き延び、
成長してから、当時の現実を綴ったノンフィクション
【最初に父が殺された】は、人論を考える意味でも
是非、読むべきノンフィクションではないだろうか?

この本は先ず、女史の亡命先、アメリカから出版され、
2000年3月に、NHKのドキュメンタリー番組にもなっている。
私は、録画ビデオを見せてもらって知った。
同年9月には、翻訳され日本でも発売された。

【キリング・フィールド】を見ていたおかげで、
ポル・ポト政権や当時のカンボジアについての本等を、
少々なりとも読んでいたのだが、
いくら読んでみても、結局は支離滅裂な政権だったとしかいいようが無く、
政治的見解で論じている本は、理解できない難しさだったり、
あまりの凄まじさに読む事すら辛いものと、色々あるが、
ルオン女史の、この一冊は、未来のカンボジアに掛かる、確かな光のように感じた。
もちろん、当時の悲惨な経験も多々記されている。
ルオン女史の人間らしい憎悪と憎しみの感情も、
子供の視点からの感情だから、
かなり顕著に、直情的に文章にもしている。
だが、やはり、人が生きてゆける事は、家族や、人への愛情から叶う、
と、言う事も立証している。

当時、ルオン女史が5歳〜10歳位までの事だから、
明確に当時の状況を、記憶しているとは言い切れないが、
この本は、彼女の生き残った兄や姉、家族達の協力を得て出来た。
と、言われている。
特に尽力したのが、次男で、当時の状況の記憶を克明に記してくれたものが、基盤になっているそうだ。
次男が当時は16歳〜23歳だから、かなり、詳細に記憶している事が多いし、信憑性も充分だろう。
だから、本書の中で、プノンペン欠落の理由や、状況など
5歳の子供に把握できるはずも無い事も、明確に書かれている。
あの状況で、よく残せたな、と思う写真の数々も、
生き残った家族達の必死の思いだったのだろうな、
と、本当に胸が痛む。

解説者は言う『これは家族の物語だ』とも。
懸命に著者を育て上げた長男夫婦、著書に尽力した次男、
当時必死に家族を守ろうとした幼かった3男、
憎しみをいつも消し去るように生きている次女、
そして、著者の5人が生き残ったが、
彼らの両親や姉、妹は戻ってこない。
多くの亡くなられた人たちも。

それでも、ポル・ポト政権中の支配者だった人たちの一部は、
健在しているし、なおも国の要人となっている人もいる。
フン・セン首相だって、70年後半まではポル・ポト政権の指導者の一人だった。
国連裁判も決着は付いていない。
付いたとしても、誰も生き返れはしない。

が、ルオン・ウン女史は断固たる決着を付けている、と、思う。
今、生きている自分の使命を、実行していることで。

ルオン女史はVVAF、NGO等、各団体において
地雷廃絶などの活動を行っている。
2007年には日本にも来日していた。

その日本が、当時、ポル・ポト政権を承認し、支援していたことも、
きっと、彼女は知っているだろう。

タグ:カンボジア
posted by みずほ at 18:50| 大阪 ☀| Comment(0) | ノンフィクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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